案内軌条区間を走るフランス・ナンシーのゴムタイヤ式トラム"TVR" Cathedraleにて |
今回のTOP写真、有名なLRTなのでご存知の方も多いと思いますが、アールヌーボーの街、フランス・ナンシーを走る 案内軌条式ゴムタイヤトラム"TVR"です。 普通のトラムと異なる点はゴムタイヤ式であること以外に、自動車用ナンバープレートがついていること、また写真では 見えにくいですが、運転席にハンドルが付いていることなど、いくつかあります。 車体は3連で、後部には集電ポールがついており、外観はトラムです。一方、乗り心地はゴムタイヤ式のため、トロリーバス そのものです。また駅前のカーブ区間では、案内軌条の脱輪を防ぐためか、かなり速度を落とし走行します。 この交通システム、案内軌条によりハンドルに手を触れず運転できるのは市中心部だけで、郊外では通常のトロリーバスモードで 運転されます。 また通常のバスと同じくディーゼルエンジンも搭載され、架線のない部分も走行できるなど未来的な乗り物といったイメージですが、 その斬新さゆえか開業当初は長期運休せざるを得ないトラブル続きだったそうです。 これも未来の交通への教訓として、広い目で見て無駄とならなければ、と思います。 |
Photo:STAN "TVR"at
Cathedrale tramstop Nancy,France Aug,1 2009 扉写真の期間:'10 Aug.15〜Sep.20 |