ドイツ・ヴィースバーデンの「水力式」ケーブルカー "ネロベルク鉄道" |
ヴィースバーデンは、ドイツの大都市フランクフルトから、列車で4〜50分の保養地のある都市です。 そのヴィースバーデン中央駅前からバスに乗り十数分、終点のネロタール(Nerotal)へ。 バスを降りるとすぐ、ケーブルカーの高架橋と乗り場があります。 このケーブルカー、ネロベルク鉄道は1888年に開業したもので、山上のケーブルカーの床下のタンクに入れた水(7000リットル)の 重さにより下ることで、つるべ式に麓側のタンクが空の軽いケーブルカーが引き上げられ登る、というシンプルなものです。 同様のケーブルカーは、ポルトガル・ブラガ、スイス・フライブルグ(フリブール)、イギリス・リントンにもあり、 日本では観光施設として高知県馬路村にあります。 このケーブルカーの場合、水を山上へポンプアップする動力は必要ですが、それとブレーキ以外に複雑な仕組みは不要です。 この定員40人の小さなケーブルカーは、暴走防止のためリッゲンバッハ式ラックレールを踏みしめながら、 平均勾配19.5%、高低差83mの坂道を静かに昇り降りします。 |
Photo:Nerobergbahn (since1888) Wiesbaden,Germany May 1 2010 扉写真の期間:'10 Jun.13〜Jul.18 |