フランス篇(2) コルシカ島鉄道・プロヴァンス鉄道2006
Classic Railcar No.204(Renault ABH 8)was built in 1949
and driving trailer No.113(rebuilt in 1987).
Running by beautiful Corsican beach,between L'ille Rousse-Calvi in summer.
at Lido-Balagne Orizontenovu
Chemins de Fer de la Corse(Corsican Railways)
'06 Sep.9
フランスはヨーロッパの中でも、比較的多く訪問していた国です。 しかし、この国に関する鉄道写真のストックは、正直なところ訪問回数に比べ少ないものでした。 そのような事情で、2006年夏の訪問国はフランスを選んだ次第です。 訪問地として予め決めていたのはコルシカ島と、今回20年ぶりの再訪となるプロバンス鉄道でした。 それ以外の目的地ははある程度絞っていたものの、訪問時の天候にあわせ動くこととし、細かくは決めずにフランスに上陸しました。 まずは、フランスの秘境とも言うべきコルシカ島と、南仏・ニースからアルプスの麓を目指して走るプロバンス鉄道をご覧ください。 コルシカ島の鉄道(CFC) コルシカ島の鉄道車両には、CFC(Chemins de Fer de la Corse)とSNCF(フランス国鉄)のロゴが並んでいます。 1983年にSNCFがをCFCから運営を引継ぎ、2001年9月にはCFCとSNCFの間で9年間の提携に調印、以降路線更新工事をはじめとした近代化が行われており、現在新造車両の計画もあります。(LINK) フランスレールパスは通用しませんが、パスホルダーは割引適用(50%)となります。 路線:コルシカ島の2大都市、アジャクシオ(Ajaccio)とバスティア(Bastia)を結ぶ路線(157km)と、その途中駅、ポンテ・レッチア(Ponte-Leccia)から分岐して海沿いのリゾート地、カルヴィ(Calvi)を結ぶ路線(73km)があります。 道路事情があまり良くない島内の重要な交通機関ですが、それでもアジャクシオ―バスティア間は1日4往復程度、ポンテ・レッチア―カルヴィ間は、1日わずか2往復しかありません。 しかし、車窓風景は壮観。岩肌むきだしの山岳地帯を、高い鉄橋やトンネルなどで越えるなど絶景が続き、旅の締めくくりには青い海が。 車窓風景は全線通して素晴らしく、車内での居眠りなど勿体ない。必見です。 プロバンス鉄道(CP) 今回再訪したプロバンス鉄道(Chemins de fer de Province,CP)、前回訪問時と様子がすっかり変わっていました。 20年も経てば、当然といえば当然ですが・・・でもこの鉄道を再訪し、乗車できたことは、現在ローカル線廃線ラッシュの日本を思えば、幸運なことです。 SNCFニース駅の北数百メートルの場所にあったCPニース駅の旧建物は残っていたものの、当時ホームだった場所は現在駐車場となっています。(写真をご覧ください) 新駅はすっかり新しくなり、Digne les Bains寄りに移動していました。 (実はこの新駅も1991年築で、10年以上経っているそうです。) 車両も塗装色が青と白に黄色の線と一新され、車体更新が施され軽快なものとなっています。 現在の列車ダイヤは近郊の通勤通学を考慮しNice―Plan du Var(Vesubie)間は増便され、車両や線路も前回訪問時のようにガタガタのディーゼルカーが上下左右に揺れて走る・・・ということはありません。 しかし、変わらないのは沿線風景です。岩山が迫る川沿いの谷間を縫うように、ローカル線と思えないスピードで走ります。 昔からの駅も数多く残っており、沿線には小さくも素敵なまちが点在しています。 今回の旅では、Nice-Digne les Bainsを往復。 その帰路途中下車し、中世の要塞が残るまち・アントルヴォー(Entrevaux)を訪ねました。 |